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ADVENTURE

秋の繁殖期をむかえるヘラジカ

チュガッチ州立公園 2010.10

 

僕はテントを小川の対岸にあるオマーリーピークの山頂付近に設営し、ここをベースとして毎朝尾根を下った。10月初旬、まだ雪は降らないとはいえ、亜北極の山の上は寒い。毎晩テントの内側には自分の呼気で霜が張り、風でそれが降って落ちた。指先やつま先が冷えて睡眠を困難にした。撮影場所からベースキャンプまでは2マイル程離れていたし、帰り道は山を登っていくため、たどり着く頃は汗ばんですぐに着替えをする必要があった。

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冬のハクトウワシ

スワード 2010.12

 

20分待っても風が吹かない。右の人差し指は、いちど暖めなおす必要がありそうだ。

 

足下から広がる湖沼には、カワアイサのつがいが魚を探している。右のほうの対岸には一羽のアメリカヤマセミが、木の間を行ったり来たりしている。このヤマセミは、もう2回うまく魚をつかまえた。アラスカには冬も南下せずに暮らす留鳥もたくさんいる。カメラが向く方向には、トウヒの木にとまる一羽のハクトウワシがいる。20メートルの高さから、まだ凍らない池のなかをのぞき込んでいる。

 

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フィヨルド、海のいきものたち

キーナイフィヨルド国立公園 2009.6

 

キーナイ半島は、アラスカの地図の南へ突き出ている。太古の昔より、氷河によって削られてできた、フィヨルドの地形。フィヨルドとは、日本の三陸海岸と同じような、数多くの深い入り江からできた、上空から見ればギザギザした海岸だ。異なるのは、三陸海岸のように山が沈んでできたのではなく、氷河が削ってできた地形をフィヨルドと言う。

今回の撮影行は、クルーズ船に乗っていく5時間のツアー。自分の思うように動物にアプローチできない、このようなツアーには進んで参加はしないのだが、知り合いの計らいにより、無料だったので便乗した。とにかく、今まで見たことのない動物たちを見ることができれば、というなかば旅行気分で臨んだ。
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ハクトウワシの集まる場所

キーナイ半島、ホーマーの町 2008.12

 

2008年12月。日本からアラスカへ移り住み、はじめての本格的な撮影になる。いままでの写真の勉強は、果たして実地で役に立つのだろうか、という不安があった。アラスカの写真家の間では誰もが知っている、ホーマーという町のハクトウワシの撮影。そこにはイーグルレディという愛称で呼ばれる、おばあさんが住んでいるという。

 

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